会計論点解説 :タイ非公開会社向け会計基準 (TFRS For NPAEs) の改訂について

昨年11月、タイ会計士委員会 [The Federation of Accounting Professions (“TFAC”)]は、2022年改訂タイ非公開会社向け会計基準を発表しました。[TFRS for NPAEs (revised 2022)]

これは、以前のTFRS for NPAEsでは、変化して複雑化した事業環境に適合しておらず、基準の改訂が必要と考えられたためです。

2022年改訂タイ非公開会社向け会計基準は2023年1月以降に始まる会計期間に適用されることになります。(従って、12月決算の会社であれば、2023年12月末決算で適用されます。)

移行期間における対応

この新しい基準は、原則として過去に遡及して適用されることになります。従って、過去の比較財務諸表(例:2023年12月末決算であれば2022年12月末決算数値)も新基準に沿って表示されることが要求されます。ただし、過去への遡及が、過去の取引の累積的効果等により困難と判断される場合には、遡及を行わず将来適用を行うことも許容されています。

現在、ほとんどの日系企業様では、タイ非公開会社向け会計基準を適用されていると思いますが、来期に向けての準備が必要と考えられます。

また、本ニュースレターでも、改訂内容について今後お伝えしてまいります。

 

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(2023年2月作成)

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