タイ税務改正動向 : 産業高度化関連減税の延長

最近の通達で、以下の3つの産業高度化に関する投資や費用の減税処置の延長が発表されています。

自動化システム投資に関する倍額控除の延長

勅令 776号により、自動化システム投資向け減税が2025年末まで延長されています。これは、自動化に関連した機械やソフトウェア向け投資について、200%(通常の倍額)の税額控除が可能となっています。

当該措置を利用するためには、対象となる機械やソフトウェアは、2025年末までに購入しかつ利用開始が可能な状態となっていなければなりません。

また、機能維持のための修繕費や補修費はこの対象とはなりません。

高スキル技能者 (STEM) 向け雇用費用の特別控除延長

勅令777号により、高スキル技能者向けの給与支払いについては、2025年末まで、税務上の特別控除を利用することができます。

この特別控除は、2023年1月〜2025年12月までの間に支払われた給与等高スキル技能者を雇用するためにかかった費用については、150%の税額控除が可能となるものです。ただし、この追加控除分の50%については月額100,000バーツが限度額となっています。

高スキル技能者とは、科学、エンジニアリング、数学等の分野で、高学歴を有し、技能を身につけている人のことを指します。

税額控除の対象となるには、そうした学歴・技能についての資格や証明を有しているとともに、2023年1月〜2025年12月末の間に雇用契約を結んでいる必要があります。

高スキル技能者トレーニング費用の特別控除延長

勅令778号により、高スキル技能者向けのトレーニング費用支払いについては、2025年末まで、税務上の特別控除を利用することができます。

この特別控除は、2023年1月〜2025年12月までの間に支払われた高スキル技能者のトレーニング等(含む、社内トレーニング)の費用について、150%の税額控除が可能となるものです。対象となる教育やトレーニングについては、関連機関に認証されていることが必要となります。

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(2023年9月作成)

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